「基本、この格好の時は同じ体育館の中にいても敷地違うから喋らねえしなあ」
「ね~」
うひゃひゃ、と変な笑い声で笑う隣の女を見る。
1ヶ月前に一緒に美容院行って、
切られた髪型はビックリするほど咲に似合っている。
なんだか、じっくり見たくなってきた。
「前髪分かれてるぞ」
と言って、眉上で揃えたパッツン前髪を触る。
「ありゃ風のせいかね?」
「…いや汗じゃねえ?指濡れたんだけど」
「て、嫌そうな顔しないでよ。失礼だね」
「髪下ろせば?」
「やだよ暑い。…っても、勝手にシュシュとっちゃうのかー亮くん」
咲の、髪を後ろで1つにまとめてたシュシュを取った。
