「あ…ああ。そうかよ、まじかよ」 やっと納得したらしい亮クンは顔を両手で覆ってしゃがみ込んでしまった。 「どうした亮クン」 「絶望している」 「ほ?」 「これからの高校生活に」 うん。 なんとなく失礼なこと言われてる気がするよ。 亮クンは絶望しきったのか、はぁと溜め息つきながら立ち上がると、 「…名前、何?」 私たちに尋ねた。 そういえば発表日から見知ってはいるけど、名前も知らないね私たち。