自嘲気味に笑うライオス。
でも、その笑顔が今にも崩れそうで…
そんなライオスをぎゅっと抱きしめた。
コイツは何も罪もないのに…
こんなに辛い想いを背負ってる…
「ライオスは化け物じゃねぇよ姿形がどうであっても、あたしにとって、アンタはこの世界に生きている立派な人間だ。」
そんな想いを少しでも和らげるように、あたしは優しくライオスの背中を撫でながら宥めた。
「お嬢ちゃん…」
ライオスは驚いたような声色で呟いたが、あたしの背中に手を回して、ぎゅっと抱き返す。
「ライオス、直ちに茜菜から離れないとシめますよ?(黒笑)」
「そうっす、ご主人困ってるじゃないっすか(黒笑)」
すると二人はあたしをライオスから引き剥がすと、レイだけじゃなくファイまで黒い笑みでライオスの顔に迫っていった。
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