「ノエル……?」
ノエルの青い瞳を見て、はっきりとわかった。
コイツ、怒ってる…
「…俺は、お前に守られるためにこの旅についてきたんじゃねぇ。お前の護衛として旅についてきたんだ。それを忘れるな」
ノエルはそういうと、顎から手を離し、あたしをその場に置いて部屋に戻って行ってしまった。
あたしはというと、ただノエルの背中を見つめることしかできなかった。
その時に感じた風はいつもより冷たく、肌に突き刺さるように痛かった。
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「ハァ…」
あたしはハンモックの上で1人、ため息をつく。
隣のハンモックでは、フィリアが心地いい寝息をたてて眠っている。
あのあと、あたしは一応食堂に戻り、食事をとった。
でも、あたしにしてはいつもの半分も食べられなかったと思う。
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