「ノエル?」
「先に部屋に戻る」
「でも、全然食べてないじゃないですか」
「……」
ノエルは何も言わず、食堂を出ていく。
「…ごめん。先食べといて」
あたしはかごに入ってたパンを一つ持ち、みんなを残しノエルの後を追った。
やっぱ、いつものノエルじゃない
きっと、また何か考えこんでんのかもしれねぇ…
食堂を出て、左右を見ると、すぐそこに歩いてるノエルの後ろ姿が見えた。
「ノエル!!」
その背中に声をかけると、ノエルが歩みをやめた
あたしはノエルに駆け寄り、パンを差し出す。
「食え。」
「…命令すんな。」
「命令しないと意地でも食わねぇだろうが。」
ノエルはあたしを睨みつける。
あたしもノエルを睨み返す。
なんか久しぶりにノエルに睨まれた気がする。
最近は口喧嘩が多かったから
「ムカつくんだよ。お前…」
「は……?」
ノエルはそういうと、あたしのあごを掴み持ち上げた。
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