「今日は幸い、天気に恵まれてますからね。歩くには絶好の日ですよ」


「へぇ〜、だそうですよ、フィリアお嬢様。」


「……うん。」



レイの話を聞いたライオスがフィリアに言葉を投げかけるが、フィリアは全然興味ないようで素っ気なく答える。





「フィリア」


あたしがそう呼ぶと、フィリアは振り向き、小首を傾げながらあたしの顔を見上げた。



あたしはそんなフィリアを上から下まで見つめて言った。





「その格好、すっげぇフィリアに似合ってるよ」


フィリアはあたしの発言に大きな目を更に大きく見開かせると、恥ずかしげに俯き、ありがとうと小さく呟いた。




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