「そうですね。
今後、もっと危険なことがあると思われますし、あなた達はキルトン国の城へ向かった方がよろしいかと。」
レイの冷静で厳しい言葉を突きつけられたライオスとフィリア。
あたしもそっちの方が絶対いいと思った。
もうこの二人が苦しむところを見たくなかったから。
けど、
「何言うてんねん。俺もついて行くに決まってるやろ」
と呆れたように言うライオス。
「ですがしかし…」
「ですがもしかしもあらへん!!
俺はお嬢ちゃんに助けられてから決めたんや。お嬢ちゃんの旅について行くってなッ!!」
そして、ライオスはあたしの方に顔を向けると、床に片膝をついた。
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