あたしの傍まで来たフィリア。 だけど、あたしはフィリアの顔を見て、目を大きく見開かせた。 「フィリア、どうしたんだよその目ッ!!」 なんとフィリアの右目が……"赤色"から、"空色"に変わっていた。 つまり、左目が赤色、右目が空色のオッドアイになっていたのだ。 「実は私にもわからないんだけど…でもなんとなく、シーラが私に最期に残してくれた形見なんじゃないかと思うの」 「形見…」 フィリアが言った言葉を無意識に反芻するあたし。 .