‡パルソナ‡ 隻眼の海賊




二人とも、地味に怖ぇから…;





「ありゃ〜…これはライバルが多いみたいで」



「へ?」



ライオスがお手上げのポーズで呟いた一言にあたしは首を傾げる。





どういう意味だ?




「お前、鈍感過ぎ…;」


そんなあたしを見てノエルがポツリと呟く。



「な、何なんだよッ!!あたしをバカにしてんのか!?」


「ハァ、俺そんなこと言ってねぇけど?言葉通じねぇのかお前は?」




その発言にプツンと切れたあたしはノエルと口喧嘩になり、終いには部屋の中が騒々しくなった。






「あの…」


いまだに騒がしいこの場所に似つかわしくない鈴のような澄んだ、可愛らしい声が扉の方から聞こえてきた。



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