二人とも、地味に怖ぇから…;
「ありゃ〜…これはライバルが多いみたいで」
「へ?」
ライオスがお手上げのポーズで呟いた一言にあたしは首を傾げる。
どういう意味だ?
「お前、鈍感過ぎ…;」
そんなあたしを見てノエルがポツリと呟く。
「な、何なんだよッ!!あたしをバカにしてんのか!?」
「ハァ、俺そんなこと言ってねぇけど?言葉通じねぇのかお前は?」
その発言にプツンと切れたあたしはノエルと口喧嘩になり、終いには部屋の中が騒々しくなった。
「あの…」
いまだに騒がしいこの場所に似つかわしくない鈴のような澄んだ、可愛らしい声が扉の方から聞こえてきた。
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