雨が降ってきた


すれ違う人がちらちらと私を見ていた


もうなんでもいいや


もう知らない


先生なんか…




「南っ!!」


ぐいっと腕を引かれ、抱きしめられた


はぁはぁと荒い息遣いが耳にかかる


「離してよ!!はやく戻ってよ!私なんかもういらないんでしょ!」


「バ、バカ!!何言ってんだよ!!」



雨が降る中、言い合う私と先生


「南なんか勘違いしてんだろ?」

「知らないよ!!どうせ私はお子様だよ!!」



もう


何こんなこと言ってんだろ



「先生は…私がどれくらい先生がスキか知らないでしょ…」