素直にカエル3 ~先生と卒業式~





静まり返る部屋


時計の針の音だけがやけに響く




「…南」


「先生…ごめんなさい」



私は先生の背中に顔を押し付ける


先生の優しい香りが鼻をくすぐる



「…ほんとオレってダメだよな。南が悪いわけじゃないのに。つい…」


「違う。私が悪いの…。ちゃんと先生だって確認しなかったから」



先生がこちらに体を向ける


そのまま私を抱きしめた



「本音言うと…めちゃくちゃ焦った。福井先生だって男だし、酒も入ってるし…。あのまま南を取られたらって…」


「先生…」



先生は苦笑いしながら、私の髪をなでる



さっきまでの怖い表情は消え、なんだか悲しげに見えた




「オレにはお前が必要なんだ」


「…え?」



「…オレ以外の男になんか、もう触れさせないからな」