静まり返る部屋
時計の針の音だけがやけに響く
「…南」
「先生…ごめんなさい」
私は先生の背中に顔を押し付ける
先生の優しい香りが鼻をくすぐる
「…ほんとオレってダメだよな。南が悪いわけじゃないのに。つい…」
「違う。私が悪いの…。ちゃんと先生だって確認しなかったから」
先生がこちらに体を向ける
そのまま私を抱きしめた
「本音言うと…めちゃくちゃ焦った。福井先生だって男だし、酒も入ってるし…。あのまま南を取られたらって…」
「先生…」
先生は苦笑いしながら、私の髪をなでる
さっきまでの怖い表情は消え、なんだか悲しげに見えた
「オレにはお前が必要なんだ」
「…え?」
「…オレ以外の男になんか、もう触れさせないからな」

