そこには今朝学校で見たグレーのカーディガンを着た、笑顔の福井先生がいた
…なんとまぁ、黄色い買い物カゴが似合わない
「福井先生ってこの辺でしたっけ?」
私はすでに会計を済ませ、まだ列に並ぶ福井先生に話しかけた
「いや、実はこの近所に5つ下の妹がいるんですが、体調を崩したらしくて。買い物頼まれたんですよ」
福井先生は苦笑いを浮かべながら、カゴをちょっと上げて見せた
「妹さん…いたんですね」
「ええ。実は頼もしいお兄ちゃんなんですよ?僕は」
…頼もしいのかは別として、兄弟のために買い物をするなんてやっぱり優しい人なんだなと思った
「それに今回は僕が夕食を作ってあげるんですよ」
福井先生は自慢げにカゴの中身を見せつけるようにして、笑った
私はちらっとカゴの中身を見て、
…ギョッとしてしまった

