「美佳…?」


ふと後ろから声がした


私と美佳が同時に振り向いた



そこには…



「陵…也…?」



自転車にまたがり、黒いジャケットを着た陵也がいた



2年ぶりなのに、全然変わってない


ちょっと天パ気味の髪


がっちりとした体


優しい瞳…



「え?な、何してんの?」


「陵也こそ…なんでここに…」



美佳は急いで涙を拭い、鼻をすすった


私はまだ動けなかった



「え…南?なんでお前がいんの?」


陵也も若干パニック状態


それじゃ私が邪魔みたいじゃん



「あの…えっと…南に相談してて…」


美佳はしどろもどろに話す



そんな姿を見て、改めて思う



美佳はまだ陵也のことスキなんだって…