なんか泣きたくなってきた



南のほうが辛いハズなのに…



「バカ…お前最高だな…」


『先生…。バカは余計だよ』



オレと南は小さく笑った



「なあ…明日会えないかな?」


『…うん。私も会いたい』



もう大丈夫だよな



これでオレ達はまた強くなった



大丈夫



大丈夫




「家まで迎えに行くから」


『うん!じゃおやすみ』


「南」


『ん?何?』


「………愛してる」


『?!バ…バカ!!』


南はきっと顔を赤くして、また変態とか思ってんだろうな



オレは少しだけニヤケながら電話を切った



窓から見える月は、さっきまでとは違って見えた



きっと南も同じ月を見てる




なぜかそう感じた