素直にカエル3 ~先生と卒業式~



「先生は春休みどこか行くの?」


佐藤はカーディガンからちらっと指をだし、口元を隠す


南がこの仕種やったらオレ、一発でやられちゃうのにな


まあ、ぜってぇやんないと思うけど



「んー?どうだろうな。とにかくお前は早く彼氏と仲直りしろよ!それが春休みの宿題だから!」



オレは適当なことを言って会話を流す


まあ、最後のは本気だけど


じゃなきゃ、オレが心配で不安でいてもたってもいらんなくなるから



「先生ってばぁ。もう陵也はいいんだってばぁ!美佳は新しい恋するから!」


佐藤は天然なのかこんなことを言い出す

「またまたぁ。スキなんだろ?そう簡単に言うなって」



オレはほうきを片付け、一緒に部屋を出ようとした



佐藤の肩をぽんっと軽く叩いた



「ほら、教室に戻るぞ?」



佐藤の横を通り過ぎた時だった



グッと袖口をつかまれた



「待って!行かないで!」