「先生は春休みどこか行くの?」
佐藤はカーディガンからちらっと指をだし、口元を隠す
南がこの仕種やったらオレ、一発でやられちゃうのにな
まあ、ぜってぇやんないと思うけど
「んー?どうだろうな。とにかくお前は早く彼氏と仲直りしろよ!それが春休みの宿題だから!」
オレは適当なことを言って会話を流す
まあ、最後のは本気だけど
じゃなきゃ、オレが心配で不安でいてもたってもいらんなくなるから
「先生ってばぁ。もう陵也はいいんだってばぁ!美佳は新しい恋するから!」
佐藤は天然なのかこんなことを言い出す
「またまたぁ。スキなんだろ?そう簡単に言うなって」
オレはほうきを片付け、一緒に部屋を出ようとした
佐藤の肩をぽんっと軽く叩いた
「ほら、教室に戻るぞ?」
佐藤の横を通り過ぎた時だった
グッと袖口をつかまれた
「待って!行かないで!」

