冷たいプリンセス☆




「ん………」


目を開けると、白い天井が広がっていた。



重たい体を起こすと、隣にいた人物に驚いた。



「音弥……?なん…で?」



「過呼吸おこしたんだよ、お前。だから、今日は家に連れて帰った。」


「えっ、嘘でしょ?仕事は!?」


私は慌てながら聞いた。


「んー、徹夜すっから大丈夫。」


音弥は優しい笑顔で言った。


「………ごめんなさい、迷惑かけて……」


私はベッドから起き上がり、隣に置かれた自分の鞄を取り、室内を出ようとした。


とたんに、音弥に手首を捕まれた。


「菜月。まだ、話は終わってない。」


「っ……」


「いつから病気なんだ?」


「別に………関係ないでしょ………」


そう言って、手首を動かしたけれど、音弥はびくとも動かない。



「いいから答えろよ、菜月。」


「っ…………」


「ふーん。だったら……」


「……キャッ」


急に腕を引っ張られて、ベッドの押し倒された。