「大マジですよ」
「ずいぶんあたしを嘗めてるみたいね」
「めっそうもない。むしろ逆だ。ニイナが俺を嘗めてるとしか思えないね」
ニイナの握っている手に力がこもった。
自分の実力を言った上で、枝で戦われるとなるとプライドが傷つくわな。
まあもっとも、あえて逆上させるような言葉を俺は吐いたんだけども。
「ケガして後悔しても知らないからね」
「魔法が当たればな。詠唱すんだろ?距離とってやろうか?」
「ふ、ふざけないで!!」
言うなりニイナが胸の前で両手を素早く動かし印を結んだ。
おおー、並の早さじゃあねえな。練習つみまくりましたってのが目に見えてわかる。
だが――甘い。
「『天牙きょぅ――……えっ!?」
印魔術が完成し今まさに発動しようとしたニイナの咽に、俺は後ろから静かに枝を添えた。
「ハイ、一回死亡ぉ」
「そんなっ!?今あたしの目の前にいたのに」
驚きを隠せないといった様子。
「だから言ったろぅ?俺を嘗めすぎだ、って」
ニイナは首に触れている枝を振り払い素早く俺と距離をとった。
「へぇ、けっこうな身のこなしだな。それなら並の兵にも余裕で渡りあえるぞぉ」
「うるさい!!我の言霊に応えよ精霊。炎刃となりて、敵を穿て」
今度は精霊魔術か。精霊に呼び掛け、力を借りる魔法の事。
ニイナの眼前に数十本の炎の刃が出現し一気にこちらに向かって飛来してきた。
樹海という場所のせいなのか、精霊への干渉が強くなり数もスピードも桁違いに増大している術を、しかし俺は全てを躱した。
「ずいぶんあたしを嘗めてるみたいね」
「めっそうもない。むしろ逆だ。ニイナが俺を嘗めてるとしか思えないね」
ニイナの握っている手に力がこもった。
自分の実力を言った上で、枝で戦われるとなるとプライドが傷つくわな。
まあもっとも、あえて逆上させるような言葉を俺は吐いたんだけども。
「ケガして後悔しても知らないからね」
「魔法が当たればな。詠唱すんだろ?距離とってやろうか?」
「ふ、ふざけないで!!」
言うなりニイナが胸の前で両手を素早く動かし印を結んだ。
おおー、並の早さじゃあねえな。練習つみまくりましたってのが目に見えてわかる。
だが――甘い。
「『天牙きょぅ――……えっ!?」
印魔術が完成し今まさに発動しようとしたニイナの咽に、俺は後ろから静かに枝を添えた。
「ハイ、一回死亡ぉ」
「そんなっ!?今あたしの目の前にいたのに」
驚きを隠せないといった様子。
「だから言ったろぅ?俺を嘗めすぎだ、って」
ニイナは首に触れている枝を振り払い素早く俺と距離をとった。
「へぇ、けっこうな身のこなしだな。それなら並の兵にも余裕で渡りあえるぞぉ」
「うるさい!!我の言霊に応えよ精霊。炎刃となりて、敵を穿て」
今度は精霊魔術か。精霊に呼び掛け、力を借りる魔法の事。
ニイナの眼前に数十本の炎の刃が出現し一気にこちらに向かって飛来してきた。
樹海という場所のせいなのか、精霊への干渉が強くなり数もスピードも桁違いに増大している術を、しかし俺は全てを躱した。

