Spirit of Dragon~断罪の炎編~

「黒魔術は四。
白魔術は三。
精霊魔術は四。
召喚魔術は二。
印魔術は四。
方陣魔術が四ってところかしら?最上級の魔法もいくつかは使えるけど、平均すると四ってのが妥当な数字だと思ったから」
 
 
言われて俺は腕組みをして考えた。
 
 
今の数字を考慮するにニイナは……たぶん魔道士五十人分くらいの戦闘力!!
 
 
さすがにこれは……うむ、驚いた。
 
 
最上級魔法は人に教わって学べる代物ではなく、自分で文献をあさり、それを学び理解し、自分の魔力と周りの魔力との相互干渉や呪文の意味、意図、構図、魔力の流れを熟知しなければ発動できず……あ~、早い話が努力と才能と魔力がないと会得不可能ということ。
 
 
軍の魔道士にも最上級魔法を使える者は数少ない。それを“いくつか”もできるのだから魔道士五十人……兵士百五十人分くらいの力はあるはず。
 
 
もはや一人にして軍隊一個中隊規模のもの!
 
 
う~みゅみゅみゅ。これはなかなか……いや、でも……う~みゅ。
 
 
「あの、やっぱり通用しないかな?」
 
 
ニイナがおずおずと上目遣いで申し訳なさそうに聞いてきた。
 
 
俺は首を左右にふりふり苦笑い、
 
 
「なんとかなるかもな」
 
 
それを聞いたニイナがほっと胸をなでおろした。