『じゃあね!』



そう言って俺達は別れた。







そのあと俺は、普通に学校へ行った。






教室へ行くと、和はすでに来ていた。




和の胸ポケットには、花が飾られていた。



それを見て思った。





─────あぁ
俺達本当に卒業するんだなって。






「お前も付けろよ!」



和はそう言って教壇に置いてあった花を取り、俺の胸ポケットに挿してくれた。




「ありがと」





俺はふと、朝会った女のことを思い出した。