「俺は嬉しいけどな。アイツらと離れられて」




そう言って教室の隅でたむろっている女集団に目をやると、和もそっちを見た。




「学って本当に女興味ねぇよな。カッコイイ顔しちゃってもったいない」




「俺には女なんか必要ねぇんだよ」




そう冷ややかに言うと、和は心配そうに俺を見た。






「…お前、結婚できるか心配」




「結婚するつもりなんてない」








女なんて興味ない…




ずっとそう思っていた。







……アイツに出会うまでは。