「そ~だよ~~」



あたしたちは抱き合った。



「じゃ、帰ろうか」



そう言ってあたしが立ったとき。






「…おい」



ふいに、後ろから男の子の声が聞こえた。



この声にはどこか聞き覚えがあった。




「え…?」



あたしは振り向くと、その人物を見て目を丸くした。




「…まな…ぶ?」



「おう」