由梨は俯きながらそう答えた。



「そうなんだ…ありがと」



2人はどこまで、優しいんだろう。


また涙がでてきそうだよ。



「大丈夫だよ。あんな奴、付き合わなくて正解だって。

いっつも女と話してんじゃん?付き合っても、傷つくだけだよ」



「そうだよ。ね?胡桃。高校に入って、新しい恋にレッツゴーだよ!」


2人は一生懸命、あたしを励ましてくれている。



「うん…ありがとう。2人がいたから、あたしはここまでこれたんだよ」


あたしはそう言って笑った。



「や~だぁ~胡桃!そんなくさいこと言わないでよ!あたしたちも、胡桃と一緒にいられて幸せだったし、楽しかったよ?

これからも永遠に大切な友達だよ」