2人とも…ありがと。


あたしは2人がいたから、ここまでこれたんだ。



…告白しなくちゃ。


頑張らなくちゃ。



あたしは思い切って2人の前まで走った。



そして…



「あのっ…牧山くん。ちょっと…いいかな?」



牧山くんを呼び出した。



隣に座っていた葉月ちゃんが、あたしを罰の悪そうな顔をして見上げた。



呼び出したのに、あたしを見上げたままでいっこうに動こうとしない牧山くん。