「うーん、どこかな?」



「…あっ、いたよ!…葉月といる」



由梨が指差した先を見ると、牧山くんと葉月ちゃんが並んでベンチに座っていた。



「あ…」


やっぱり2人って付き合ってんのかな?



あー今頃決心崩れてきた。



そんなあたしの心を読んだのか、2人はあたしの背中を押してくれた。



「ほら、行きなよ。今さらあきらめるなんてカッコ悪いぞぉ?」



「そうよ、胡桃。アタックしちゃえ!

フラれたときは、思いっきり泣いていいから。あたしたちは、ずっと胡桃の味方だからさ」