奥手な私と奥手な君

その日の帰り道




お父さんが迎えに来てくれて私は、みんなよりも少し早めの帰宅





伊場君が遊ぼう遊ぼうしつこかったが
安部さんとヒロミがどうにかしてくれた




何だかすごく手慣れてたから伊場君、きっと色んな女の子にやってるんだろうな




そして
「アドレス帳に登録するからさ、名前教えてくれる??」




彼から名前をきかれた






「須田雅美という者です」











…………………

車の窓ガラスに映った自分の顔をみて溜め息



面長だなあ…


こんな奴にメールなんて送りたくないよねぇ




と、自虐に走っていると







ブー…ブー…





携帯電話のバイブ音…!!




よくわからないドキドキに胸が張り裂けそうだ





ディスプレイには











「伊場君」











『やっほー(^o^) さっそくメールしてみたー♪笑 まじで暇な日あったら教えて~(^_^)/』












伊場君には申し訳ないけど


ちょっとガックリ











彼からかと思ってドキドキした自分が馬鹿みたいだ