「あ…ごめ…」

「未来、どうしたんだよ…」


まだ手の震えが止まらない。


「なんでもないよ…あ、あたし用事思い出したからさき帰るね。」


そう言ってあたしは走り出した。

後ろから多岐君が呼んでいるのにもかかわらずあたしは走った。

手に遊園地のチケットとパンフレットを握り締めながら…