俊は、住所も電話番号も教えてくれず、神奈川へと引っ越した。



どうして、付き合ってるのに教えてくれないの…。



そんな疑問を抱きながらも、俊を信じようとした。



そして、不安が続く中、中学の入学式となった。



「あぁ~ドキドキするっ!!」



「そんな緊張しなくていいじゃん!」



私は登校しながら、小4から仲の良かった新垣悠と話していた。



「だって、おんなじクラスになりたいじゃん?」



私は人見知りだから、仲のいい人が近くにいないと困る。



しかも、誰が見たって私に対する第一印象は



“暗い” “静か” “おとなしい”



と言うことだろう。



友達といるときは、楽しくてはしゃげるのに…。



まぁ、実際自分の気持ちでも、



『仲のいい子以外はいらない。』



と言う気持ちもなくはないのだが…。