「智樺」


ヨッシーが、静かに口を開いた。


「な、なに?」


何を言われるのか、コワイ…。 なんか胃が痛くなってきた…。


一応、自分なりに伝えたい事を心を込めて書いたけど


最終決定はヨッシーがするから、ダメならダメで本当にマジで早く言ってほしい。


胃の部分を抑えながら、また黙り込んでしまったヨッシーの顔を



額に汗をかきながら、ジィーと見つめた。



「あのさぁ…」


ようやく再び口を開いたヨッシー。

ゴクリと生唾を飲み込んだ。


もう、これ以上の緊張は無理。早く言って!


「これ…いいよ」


「へっ?」


「だから、この歌詞、いいって」



ヨッシーが、あたしの歌詞を読みながら


「いい歌になるよ、これ!」とニカッと笑ってハッキリ言った。