「暑いなぁ~」


突然、そんな声と共にヨッシーがシャツの胸元を掴んで仰ぎながら部室に入ってきた。



雄大と、見つめ合ったまま固まってるあたし達。



「なにやってんの?お前たち。こんなところで、キスでもしようとしてたのか?」


イタズラっぽい顔でニヤリと笑いながらあんまイチャツクなよ。余計に暑苦しいじゃねぇかとからかうヨッシーの言葉に


「「そんなんじゃない!!」」とハモりながら否定したあたし達は、互いに顔を見合わせて、すぐにバッと離れた。



「純情だね、お前たち」


そう言ってからかうヨッシーに「うるせぇ!!ほっとけバカ!!」と照れながら文句言う雄大。



そんな雄大達を「なにやってんの?あの2人」といつの間にか来て呆れた顔で眺めてるシュン。


その3人の姿は、凄く眩しくて


こんな3人に出会えた事が、あたしにとって一番の宝物かもしれない。


そんな事を思いながら、クスクスと笑いながら、その光景を眺めていた。