「なに?悩んでんの?」


あたしの隣に腰を下ろす雄大は、そう言って、あたしの頭をポンと軽く叩いた。


瞬間、トクンとなる鼓動。近い距離に変に意識してしまって、視線が重なり頬が瞬時に赤く染まった。




雄大も、あたしの顔をジーっと見てる。


意識し過ぎて、口から心臓が飛び出してきそうだ。



雄大と付き合うようになって2週間。


だからといって、特別イチャついたり、手を握ったり、増してや抱き合ったりとか

そういう事は、あの海に行った日以来、全くと言っていい程、何もない。



お互い、好きだという気持ちは確認し合えたけど



どんな風に付き合っていいのか、分からないっていうのが正直な気持ちなのかもしれない。