ずっと見えないように蓋をしていた。

ずっと気づかないように誤魔化していた…。


本当は、ずっと前から気づいてた



自分が…どうしようもなく弱いっていう事実に…。


本当はそんなに強くなんてないよ…。

1人で全部を抱え込める程…あたしはそんなに強くないんだよ…。



誰か…助けて…。



あたしを…助けて…。


「誰か…あたしを助けて…」



絞り出すように出た言葉は、誰にも聞かれないまま風に流され消えてしまった…。



まるで…あたし自身の存在さえ

消えて、この世界からなくなってしまうように…。