「お前らさ、イキナリ消えるなよなぁ、探したじゃないか」

と言うヨッシーにごめんと謝りながら、何事もなかったように元の場所に戻るあたし達。



途中、シュンが何かあったのか聞いてきたけど、あたしは「なにもないよ」と応えて、あたし達の前を歩く雄大と恭子さんの姿を眺めた。



親しそうに、何かを話ながら歩く2人。


そんな2人を見て

「あの2人、なんかよくない?」

「うん、カッコいいし、綺麗だし」

「お似合いだよね」
通りすがりに聞こえくるそんな言葉達が心に深い影を落としていく。


心ん中は、複雑な感情が入り乱れていて。
ヨッシーから話しかけられて笑顔で返すことが精一杯。


悔しい…なんで?なんでこうなるの?って心ん中で叫んでるけど


けど…悔しいけど“お似合い”って言葉がピッタリだと思った。