なんで…?恭子さんがいるの?

しかも、その水着姿。
綺麗っていうより、色っぽいし。

そんな姿見せられたら、水着にロングTシャツ姿のあたしが、凄くガキで幼く思えてきた。



「恭子さん…」


あっ、まただ…また切なそうな瞳で恭子さんの事を見つめる雄大。


ズキンズキンと心が痛む。



「なんで、恭子さんがいるの?」


そう聞く雄大に「偶然会ってさ。連れてきた」と悪気のない笑顔でニカッと話すヨッシーに「そうなの、友達と来てたら偶然会っちゃって」と明るい笑顔で微笑む恭子さん。


そのヨッシー達の後ろで苦笑いしてるシュンは“ごめん”と口パクで謝ってた。

きっと、恭子さんを連れてきた事を言ってるんだろう。


仕方ないよ。ヨッシーも恭子さんも、あたしが雄大を好きなことなんて知らないわけだし。


それに、雄大の気持ちもきっと…。

仕方ないよと、シュンに苦笑いしながら視線を送った。