「なに、ムキになってんだよ?」


金髪が2人の間に入るように言ってきたかと思えば


「なんかバカらしくなったから、もう行こうぜ」



と、色黒男を連れて去っていった。


助かった…?

雄大の背中に触れたまま立ち尽くしていると


「大丈夫か?」


雄大の優しい声が聞こえてきて

なんだか体中の力が抜けてきたあたしは、そのままペタリと砂浜にしゃがみこんだ。