キミの心の声を聞かせて


「智樺ぁ~今、アイス食べたから、もうアイスいらないなぁ」


恭子さんからもらったアイスを上機嫌な顔で食べながら言う雄大。



「そうだね」



そう返事したけど…雄大の馬鹿。


アイス、奢ってくれるって約束したじゃん。


別に、アイス食べたいんじゃなくて


アイスを雄大と一緒に選んで食べたりするの楽しみにしてたのにな。




雄大の鈍感…。馬鹿…。





嬉しそうに笑わないでよ。



妹と決めたハズの感情は、そうスンナリと切り替えることはできないみたいで。


恭子さんから貰ったアイスを頬張りながら、1人窓からモクモクと成長してる入道雲を眺めながらヤキモチの感情を抱いていた。