「ほら、もう一曲歌えばアイス奢ってやる」 そう言った雄大の甘い鞭に「約束だよ」と簡単に乗るあたしが気合いを入れてもう一曲歌おうと息を深く吸った時だった。 「ヤッホー!!頑張ってるぅ?」 その聞き覚えのある綺麗な声に、あたしの体はピタリと動きを止めた。 「恭子!!」 嬉しそうに口々に恭子さんの名前を呼んで、練習なんて二の次にして 恭子さんの元へ向かう雄大達。 そして、またポツンと取り残されるあたし。 あっ、またこの感じ。ちょっとだけ、寂しい…かな。