キミの心の声を聞かせて


「別に。ただ、あんたが目障りだっただけ」


あたしに背を向けて片腕をさすりながら言う高津洋子。


「目障り…」


「そう。あんたが目障りだった。それ以上に理由なんてないよ」



確かに、いじめに大した理由なんてないのかもしれない。

“気に入らなかった”とか“言いやすかった”とか…


いじめの理由なんてどれも馬鹿げてて

中には“ストレス解消”なんて言って、親から受けたストレスや、それこそ異性絡みの嫉妬やら

いじめられた方にしてみれば


“そんな事でいじめてたの!?”と腹が煮えくりかえるような理由が殆どだ。



自分勝手で、身勝手で…。



“ふざけるな!!”って文句言いたくなる理由ばかり。