あたしの言葉が気に障ったのかパーン!と鈍い音がして、同時にあたしの頬に痛みが走った。 「ツーー…」 ちょっとだけ、口の中が切れたのか、鉄の味が口の中に広がった。 遠くの方で「お前!?」と今にも駆け寄ってきそうな勢いで叫ぶ雄大の声が聞こえて 「大丈夫だから!!」と雄大達に届くように叫んだ。 「あんた、偉そうになったね。あんた、どうやって【prism】に近づいたの?」 あたしも仲間に入れてよと親しげにあたしに触れてくる高津の腕をパッと振り払った。