キミの心の声を聞かせて


「とにかく、もう二度と喧嘩はするな。いいな」



ヨッシーは、そう言うとテントを出て行った。



シュンと美紀が、ヨッシーを追うようにテントを出て行った。



テントの中で2人きりになったあたしと雄大。



「智樺…ごめんな…。心配かけて…ごめん」



雄大が頭を下げた。



「謝らないでよ…あたしが悪いんだから…あたしのせいで雄大が…」



「それは違うよ、智樺。それは違う」



なんでみんなは、こうも優しいんだろう?



なんで…?なんで雄大は…



「智樺はなにも悪くない」



あたしの心に染み込むような優しさをくれるのだろう…。