キミの心の声を聞かせて


「だからって、殴ればいいって事じゃないだろう!?しかもあんな人混みの中で!他に怪我人がでたら、お前どうするつもりだったんだよ!?」



もっと物事が大事になってたら、お前退学になってたんだぞと、ヨッシーの怒りはなかなか収まらなかった。



「佐伯先生がいて間に入って庇ってくれたから良かったものの…佐伯先生がいなかったら、お前、マジで今頃、警察行きだぞ!」




ヨッシーの怒鳴り声が響くなか、事の重大さに、あたしはブルッと身震いをした。



本当に、そうだよね…佐伯先生がいなかったら今頃どうなっていたか…。




そう思うと、ヨッシーが怒るのもしょうがないと思う。

けど、やっぱり雄大が喧嘩したのは自分のせいだから…。


そう思うと、胸がズキズキと痛いよう。