「あたしのせいだ…あたしのせいで雄大が…」



そう呟いた時だった。


「智樺のせいじゃない!!智樺は何も悪くない」


雄大の力強い声が聞こえてきて顔をあげると


汗だくでサングラスを外した雄大の顔には、幾つか傷ができていた…。


「ゆう…だい…」


「お前のせいじゃないって…」


悲しげな瞳であたしを見つめる雄大の腕の中に



「ごめん…ごめんなさい…ごめんなさい…」



何度も呟いたあたしを…雄大は優しく抱きしめてくれた。