「ごめんなさい!」

肩をすくめて謝るあたしに「ドンマイ!頑張っていこう!」雄大先輩がスティックを回しながら言った。


シュンは「サッサと始めようよ」って面倒くさそうに呟いた。


とにかく、今は歌う事に集中しなきゃ。


「とにかく、もう一度最初からやり直すよう!」



ヨッシーの声で、気持ちを入れ替える

雄大先輩が「1.2.3.4」とスティックでリズムをとってドラムを叩き始めた。

部室の中に、雄大先輩のドラム音が響き渡る。

あたしは、そっと瞼を閉じた。


雄大先輩の…みんなの想いに応えられるように。


上手くなるんだ。