「こないださぁ、ショップでいいの見つけたんだよね」


そう言いながら、鞄の中から取り出して見せてくれたのは

90年代の洋楽のヒットアルバムのCD。


「けっこう、イイ曲ばっかだからさ、聴いてみぃ。今、練習してる曲の参考になると思うしさ」


この、さりげない優しさが、また嬉しかったりする。


はい!と、少年みたいな微笑みでCDを渡してくれる雄大先輩。



「ありがとう」



「絶対聴けよう」


無邪気に笑う笑顔に感じたことないキュンとした感情を感じた。


なに?この感情。

また意味不明な感情だよ。