治療を終えて教室に戻ると「大丈夫?」と仲本さんが声をかけてきてくれた。 「うん。大丈夫だよ。その、ありがとう」 “助けてくれて”と小声で囁いた。 “うぅん。無事でよかった”と微笑んだ仲本さんの笑顔はあったかくて、ホッコリと優しい風が吹いた気がした。 程なくして鳴り響いたチャイム。 仲本さんは「またね」“メールするね”と口パクで囁いた。 あたしはコクリと頷いて席につく仲本さんの背中を見送った。