春夏秋冬


未だ驚いた表情を見せている。


俺が心配そうな顔をしていると、


藍が「違うよ」とでも言いたげに


頭を一生懸命横に振っている。


「一也が珍しく優しかったからびっくりしちゃった。」


「てへへ」と、笑顔をこちらに向けながら、


罰が悪そうにそう言った。