それでも、普通の店よりは静かなため、 周りの客からの視線はうるさいと物語っていた。 藍とは気が合わない訳では無いが、 何となく苦手な人種だった。 だからこそ、期待を抱き、 来る筈の無いあの人を心の奥底で 待っていた自分に腹が立った。