春夏秋冬


一歩、前に出た。


・・・気ぃ、使わせてんな。


「サンキュ!!今度なんかおごるよ!」


俺は、劣の力を借りて走り出した。


「ったく、世話のかかるヤツ。」


背中から、劣の力の抜けた声が


聞こえた気がした。