・・・親父にも、だ。


そう自分自身に言い聞かせながら、


冬李に手を振り返した。


俺は冬李の最後の笑顔と


“また明日”と言う言葉に


喜びを感じながら、真っ赤に


染まった帰り道をゆっくりと歩いた。