どうしてなんだよっ。 誰よりも練習しているってのに……。 「“もし、甲子園に出場出来なかったら”って、考えちまうんだよ」 県内で甲子園のキップを手に入れられるのは“1校”のみ。 そのキップが無かったら……。 「咲良との“約束”を守れねーんだよっっ」 あの時の咲良の“想い”を無駄にしたくないんだ。 より深く頭を埋めた。 「バッカだなー」 大のお気楽な声が頭上から落ちてきた。 「湊人って案外“ドライ”なやつかと思っていたし」 俺に目線を合わすように大が膝を折った。