「湊人っっ!」 大の怒声が響き渡る。 「……」 部員たちの視線が、俺と大に集まった。 「湊人、ちょい来いっ」 「――― ッッ」 「他の奴らは普通に練習してろーっっ」 大は、部員たちに指示を出して、俺の腕を掴んで部室に連れ込んだ。 「湊人……」 ドアを閉めきって、俺と向き合う。 「お前、なにを思い詰めている?」